written: 2015-02-05

WM3800R 活用法

WiMAX 回線契約終了後も、無線 LAN 端末として使える

契約終了後の NEC AtermWM3800R は、モバイル機器の充電用の予備電源(モバイルブースター)代りに使うか、オークションで処分するくらいしか用途がないのでしょうか?

実は、WM3800R は、単体(回線未契約の状態)でも、無線 LAN 用の端末として使うことができます。

僕の場合、自宅のデスクトップ PC が有線の LAN 接続機能しか備えていないため、WM3800R とはクレードルを使って LAN ケーブルで接続していました。

【以前】基地局 <--WiMAX--> WM3800R(+クレードル)<--有線 LAN--> PC

契約終了後は、モバイル端末からのテザリングで、デスクトップ PC をインターネットに接続しています。

このモバイル端末とのテザリングは、Wi-Fi(無線 LAN)で接続するしかないので、このデスクトップ PC だけでは Wi-Fi 接続することが不可能です。

無線カードを買って PC に付けるのが普通ですが、WM3800R があったので、その必要はありませんでした。

WM3800R を無線 LAN 子機として活用する

WM3800R を無線 LAN 子機として使う場合、WM3800R を公衆無線 LAN サービス優先で動かせばいいだけです。

【現在】基地局 <--3G/LTE--> モバイル端末(テザリング)<--Wi-Fi--> WM3800R(+クレードル)<--有線 LAN--> PC

テザリングを行うモバイル端末を、接続先アクセスポイントとして設定します。WM3800R 自体の無線 LAN アクセスポイント(親機)としての機能は off にします。

PC との接続にクレードルは必ずしも必須ではありません。LAN ケーブルで PC と接続したいのであればクレードルが必要ですが、USB で PC と接続する場合は、クレードルは必要ありません。

WiMAX 統合ポータルスタートページ(回線契約中)の画面が出てくる

公衆無線 LAN サービス優先にしていても、テザリングの電波が届いていない状態で WM3800R を起動すると、外部の WiMAX の電波を拾って WiMAX モードで動作します。その場合に回線未契約だと、契約用のポータルページにリダイレクトされます。これでニッチもサッチも行かなくなって、WM3800R の活用を諦めた人もいるのではないでしょうか?

この場合は、ちゃんとテザリングの電波を on にした状態で、WM3800R を再起動(一旦、スリープして再度スタート)するだけで、今度は、WiMAX モードではなく、Wi-Fi モードで起動するので、問題なく無線 LAN 子機として使うことができます。

クレードルがあれば、無線 LAN 親機としても利用可能

光などの固定回線を引いていて、しかし、電話会社から提供されるモデム兼ルーターに無線 LAN 親機としての機能が付いていない場合があります。こういう場合、無線 LAN 機能付きのルーターを電話会社からレンタルすると、余計な月額費用がかかり、馬鹿らしいことになります。または、自分で別の無線機能付ルーターをもう一つ用意(つまり購入)して、2 段ルーター状態にするかの、どちらかの方法になります。

基地局 <--FTTH--> 光モデム兼ルーター <--有線LAN--> WM3800R(+クレードル)<--Wi-Fi--> Wi-Fi 子機

この無線機能付ルーターを新たに買う代りに、WM3800R をクレードルを使ってモデム兼ルーターに有線接続して継げば、無線 LAN 親機として機能させることができます。この場合、クレードルの設定によって、WM3800R を AP(アクセスポイント)モードで動かします(クレードル必須)。

ただし、所詮は b/g/n 規格の Wi-Fi

惜しむらくは、WM3800R は Wi-Fi 規格として b/g/n にしか対応しておらず、a や ac には対応していない点です。LAN 専用で使うのであれば、a/ac はできれば欲しかったところです。


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